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【レビュー】Scarlett~スカーレット~



日常と非日常
その境界線を、越えた時――。



第一次(?)ねこねこソフト最終作Scarlettのレビューです。


・シナリオ

いい意味で「B級スパイ映画」みたいな作品でした。
Chapterが4つに分かれており、それぞれのChapterで完結する形になっています。
1つのChapterが1~2時間程度で、映画のシリーズものみたいな感じがしました。


特別な人間ではない主人公明人(といっても官僚の息子とかいうエリートですが^^;;;)が諜報員と出会う。
彼らの「非日常」の世界に憧れ、自らも諜報員となり、諜報員として過ごしていく日々を描いています。
熱いバトルであったり、壮絶な鬱展開といったものはなく、クール(死語?)な感じです。
デモムービーの雰囲気が作風と同じと考えていただければと思います。
スパイ映画とか弁論好きな方から見たら、諜報員たちの交渉シーンでいろいろとツッコミを入れられるところがあるのかもしれませんが、僕は楽しめました。
また、ねこねこソフトの作品に一貫している「生きるということ」を今回もそれぞれの生きざまで描いています。

以下ネタバレあり(クリックで展開)


Prologue~Chapter1
明人が別当スカーレット兄妹と出会い、非日常へと踏み込んでいく過程を描いています。
また、大体の主要登場キャラの顔見せ的立ち位置にあるかと思います。
ここで明人が抱いていた感想は世の中を端的に表してるような気もしますね。
特に政治においては予め準備されたものを見せられてるだけなのかなーとか思います。

明人の何とも言えない焦燥感は共感できる部分が多かっただけに自分はこの作品に合ってたんだと思います。
すごいヘタレ臭が漂ってるのに日常と非日常の境界線を越えていく姿は映画の主人公のようなかっこよさを感じました。
そして八郎さんの声に吹き、九郎兄さんの男前っぷりに惚れました。
あ、あと制服姿のしずかさんかわいいです^^

Chapter2
最初ミビア共和国なんて国あったっけ?と本気で考えてしまいました^^;;;;
大統領が生きていたというのはご都合主義すぎやしないか?とか思いました…。
火薬の量減らしたりするだけで殺傷能力が低下するもんなのでしょうか?銃は詳しくないんでわかりません(´・ω・`)
過去の出来事をもう少し引っ張ってくるのかなーと思ったのですが、案外あっさり終わったなーというのが印象です。
ただ、そのおかげで読後感はさっぱりしていてよかったです。

intermission:しずか
Chapter2のDVD特典的な短編。
親も知ってましたよーというのと、明人の親離れを描いたものです。
明人が親にもバレずに諜報員として活動していたとしたら、あまりにもツッコミどころ満載になるのでそれをうまくフォローしてましたね。
親外交官なんて高い地位にいるのだからそれぐらい知ってるだろ、という感じですから。

Chapter3
今作で毛色の違う作品となってます。ライター自体が変わっているのもあるのかもしれません(他は片岡ともさん、Chapter3だけは木緒なちさん)
晴れていてもどこか空が暗いというものとシナリオの暗い雰囲気をうまくマッチングさせてました。
旧東ドイツの生活様式とかもしっかり調べられていたように思えます。
他のChapterとは違い、重いテーマを扱っているというのも他と毛色が違う感じがする要因にもなってるのやもしれません。
完成度としてはこのChapterが一番なんじゃないかな、と思います。
不満点としてはしずかがエレナやイリカとは異なり、健康体であるという点でしょうか。
人間のクローニングということを行えるだけの技術があればその部分などにおいてもいじることが可能なのでしょうか?あとテロメアが短くなるという問題とかもしずかに関しては言及されてないというのもちょっとうーんってなります。
しずかと博士が再会するシーンでねこねこソフトきってのキラーチューン(スカーレット2006)を流すのは卑怯だと思います…。

intermission:非日常~Non normal life~ ルール~Rule~
もう一人の主人公である九郎と古い付き合いの美月との距離感を描いた前者と高級諜報員という存在を作りだし諜報員同士のルールを築くきっかけになった過去を描いた後者です。
八郎の父の扱いの軽さに笑ってしまいました。
美月さんはギリセーフだと思います(迫真)

Chapter4
今作のラストを彩るChapterです。
今まで、様々な事案にも用意周到かつ華麗にふるまう、チートキャラ的な九郎さんが劣勢に追い込まれるというラストにふさわしい展開です。
それぞれの日常と非日常というものに葛藤し、それぞれの日常に戻っていくという感じがすっきりした読後感をあたえてくれたのだと思います。
戦術核と騙されて大慌てするマザランの姿は九郎も言ってますが非常に滑稽でおもしろかったです。いや、わかるだろwwwwww
エピローグでさりげなくケーキをくれる九郎さんにまた惚れました。ありがちな展開ではありますけど、グッときました。


sizukasukiii
このシーンが今作で一番のお気に入りです。
しずかさんかっこよすぎ。しかしセリフはかわいすぎ。そしてスパッツ最高!ひゃっほう!
…失礼しました。
この島に近づいて一緒に入る分には撃墜されないのかな、とか思いましたがちゃんと通知してますよね…。





・絵

なんだこの漠然とした項目は・・・と我ながら思いますが背景やキャラの立ち絵、CGも含めたものと考えてください。

基本的に従来のねこねこソフトさんの水準と変わりありません。いい意味で。
CGにおいてはいろいろとどこかで見たことのあるポーズや角度だなと思うのがかなり多くありました。ねこねこソフトさんの過去作をトレスしたような感じです。
これはねこねこソフトさんの集大成でもある本作において今までの作品を楽しんだプレイヤーたちへのサービスなのではないかと思われます。
個人的には最初の米軍兵士やChapter2の将軍のデザインはこわもてのおっさんって感じで結構好きでした。


・システム、音楽

シナリオ的にいろいろと軍事的なものや政治的なものが多いということを考慮した用語集(Cyclopedia)がいろいろと助かりました。
若干解説文がふざけていたりという意味でも楽しめました^^
そういったシステム周りやタイトルロゴはChapter3のシナリオを手がけた木緒なちさんによるものだそうです。
現在もタイトルロゴやシステム、そしてシナリオと企画などマルチロールで活躍する木緒なちさんは今後とも期待しております。
音楽は、いつもながらに雰囲気をうまく出すBGMや主題歌が多かったです。
Scarlett2006はずるいです。これまでのねこねこソフト作品をやってきている人が聞けば感慨深いものがあると思います。


・その他いろいろ

ねこねこソフトさんの一つの売りでもあるおまけ。
FINALということで非常に豪華でした。
過去作の短編であったり、声優さんのコメント、製作陣のコメントなどなどがあります。
いつも通り緊急回避も充実しております(笑)ねーちん怖いよぉ・・・。


今作はねこねこソフトさんが従来より目指していた映画というものに近いものになっていると思います。
(銀色や朱のパッケージにVNで映画らしさを意識したと書かれていました)
雰囲気的には銀色や朱も非常に映画をのんびり観ているような心地よさがあったのですが、あれはシナリオが凶悪でのんびりコーヒー飲んでる場合じゃねえ!ってなってましたので…^^;;;;
コーヒー(あるいは紅茶やお茶)とお菓子を片手に楽しめる一作であったと思います。
点数は80点台ということで…。漠然としてますが…。
飛び抜けたものもなければ大きな欠点がある訳ではない非常に安定した感じです。
ねこねこソフトさんのゲームを何作かやって気に入った方、はたまたやったことのない方どちらにもおすすめできる一作です。

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