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【レビュー】サナララ



ねこねこソフトがおくる「サナララ」の感想です。
4つの短編シナリオ集となっています。いわゆるオムニバス形式です。

ねこねこソフトは従来タイトルに色を入れてる(みずいろ、朱など)のですが、今作はご覧のとおり色じゃないです。
実はこのタイトルにも意味が込められているのですが、それはプレイしてのお楽しみで。

ライターさんが片岡とも氏、中森南文里氏、海富一氏、木緒なち氏という豪華な面々になっております。
原画さんも「魔法少女まどか☆マギカ」や「ひだまりスケッチ」などで大人気の蒼樹うめさんの生き別れの姉(棒)である藤宮アプリ氏らが手がけています。
立ち絵やら一枚絵もかわいらしくていいのですが、メッセージウィンドの左上にでてくるへなちょこキャラ絵が異常に可愛いです。それはもうめちゃくちゃ可愛いです。

曲も結構いいです。挿入歌の「春風」は結構お気に入りです。寝る前などに聴くと心地よく眠りにつけます。あとちょっとした部分で頭にこの曲が流れて涙が出そうに…。BGMの方も良曲揃いです。わかりやすい部分では「スカーレット2004」や「春のおわり」なんかは作品の雰囲気をうまく作り上げています。

ねこねこソフトの作品は大体そうですが、非常にシンプルな作品になっています。
さまざまな伏線や手に汗握る駆け引き、熱いバトルや展開といったものはとくにないです。
ごくごくありきたりな男女のちょっと(だいぶ?)不思議な体験をつづったものです。

この作品は20代よりも30代、30代よりも40代にしみる作品だと思います。
第1章を担当している片岡ともさん、ひいてはねこねこソフトの出す作品は「エロ、グロではない18禁」を目指しているということを聞いたことがあるのですが、まさにそんな感じです。
18歳以上、あるいは大人になっているからこそ感じることができるものを描いています。
僕自身大人といっていいのか微妙なラインの人間なのですが、かなりきました^^;;;;
登場人物たちは主に高校などに通う子たちだったりするのですが、その年代を超えてきた人間だからこそ自分を思い返して、共感したり感情移入したり、思い出したくない切ないものを感じてしまったりするようなものだと思います。
プレイ後はどこか爽やかで「よしっ、今からスタートをきろう」と思わせてくれます。

マイナス点を挙げるとしたら、上にも書いたように手に汗握るような展開がなく終始平坦な部分といったところでしょうか。
といっても今作を手に取る時点でそういう作品ではないということがわかると思うのでこれをマイナス点に挙げるのは見当違いかもしれません。
あと強いて言うなら、短編故仕方ない部分なのかもしれないですが、各パートで主人公とヒロインが結ばれる過程での説得力が少々かけている感じがするというところでしょうか。
第2章のように元からずっと一緒にいる幼馴染コンビであれば、多少の非日常的空間での不思議体験でお互いにほのかにあった感情が…という感じでしっくりきますが、残りは少々唐突かもな…という気もします。
といっても、そこまで気にする感じじゃないし、それぞれが「このカップル、うーん」という訳ではなくお似合い(死語?)なカップルなので結局はしっくりくるはずなので大丈夫かと思います。

点数としては個人的には90点台を出したいくらいクリティカルヒットしたのですが、ミドルプライスでボリューム自体が少なかったという点や終盤にかけての駆け足感が気になるという点から85,6点辺りにしておこうと思います。それでも高めかな^^;;;
あっさりかつしっとりした感じの作品をエロゲーに求めていない、という方だと80点を下回る評価をお下しになられるかもしれません。
それはそれで仕方ないことだと思います。エロゲーはBALDRシリーズであったり、あかべぇ作品であったり、マブラブオルタであったりといった超名作がごまんとある訳ですし。
今作はそういった作品と比較した場合、小粒感が否めませんから…。
ただ、名作であるということは僕が自信を持って保障いたします。

お気に入りのキャラはのぞみ先生です。なんたってポンコツですから。



以下ネタバレあり





今作の登場人物は過去に挫折してしまった人や自信が持てずに前に進むことができないといった人に焦点があてられています。
そういった部分が様々な挫折やら前へ進む力がなくなりつつある大人たちに突き刺さってきます。
感動的な号泣してしまうというのではなく、気が付いたら涙がこぼれていたというのが似合う作品です。

ストーリーを通して「願うこと」とは一体どういうことなのかということを考えさせられます。
もし、自分に一生に一度のチャンスが訪れたとしたら一体どんな願いをするのか、そんなことをぼーっと考えながらプレイしてました。
僕だと結局選べずじまいになるか3章の高畑君がしたような願いをしてしまうんじゃないかなあ、と思いました(笑)
1億円!とかいうのがまっ先に思いつきますが、苦労であったり自分で何らかの手段で得た金じゃない限り結局無駄遣いに花を咲かせてすぐに浪費してしまいそうな気がします(笑)
1章のお姉さんが言っていたように彼女を作りたい!というのも定められてしまった感じでなんかつまらないですし、記憶を失った後がんばれ!みたいな可能性を残したいという考えには非常に納得しました。

全体的にみると第2章が他と比べて見劣りする感じがします。
第1章の応援したくなるのぞみ先生、第3章の涙がこぼれてきそうな切なさ、第4章の前向きさといったものに対応できるものがなかったというのが…。
出来としてはいいのですが、インパクトに欠けてしまっていましたね…。ただ、カップリングとしては一番説得力のある幼馴染コンビがこの章という。
第3章は終盤がすさまじかったです。「よーい…ドンっ」はもう涙なしでは聞けません。
第4章はまきいづみお姉ちゃんボイスが心地よかったです。あと序盤の主人公のクズっぷりはちょっとイラっとしました☆
第1章はのぞみ先生!それに限ります。

チャンス後の世界は奇跡を肯定したような流れになっていたのが印象的でした。
記憶がなくても体が覚えているといったクオリア的なものが発生し、第1,4章では他人になってしまった二人が再び出会い、第3章では失ってしまった大切な人の思い出を思い出します。
そのあたりの部分は120円Storiesでも言及されていますが、奇跡を作中でのご都合主義発動!といった扱いではなく、出会ったこと自体が奇跡というスタンスで描かれています。そういった部分でも引っかからずに済んだのやもしれません。

自分としてはプレイ後の感覚がminori作品の「はるのあしおと」に似たものだと思いましたね。
爽やかな気持ちになり、前に進んでいこう!
そんな思いを抱かさせてくれる作品でした。

では、プレイしたみなさんご一緒に。
「位置についてー…よーい…ドンっ」
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