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【レビュー】俺たちに翼はない



Navelが送る「俺たちに翼はない」です。

名作と名高い今作ですが、そういった期待を抱いてこのレビューを読もうとしている皆さん。
とりあえず↑にはったデモムービーをご覧ください。

ご覧いただけたでしょうか?
この作品はデモムービーのままのお話です。
レビューサイトの高得点を見て、最後にどんでん返しの感動物語であったり、いろいろな苦悩をたどる純愛物語であったり、
特殊な世界観で魅了する作品であったりするようなものを期待したのであれば、期待外れとなるかもしれません。
「大都市、柳木原。」「ありがちな悩みとありがちじゃない悩みを抱えた若者たち。」「彼らが出会う、恋とももろもろ」
「それはきっと何処にでもある、ありふれた物語。」「僕らが語るのは、たとえばそんなメルヘン。」
こういうお話です。
大都市にいる若者たちを取り巻く4人の主人公たちの群青劇です。


特筆すべきはキャラが生き生きしているという点。
エロゲーというものはプレイヤーの大半がいわゆる萌え豚みたいな人たちで構成されているので彼らに受ける作品を作ろうとするとキャラも自然と受けるキャラにしてしまい、「ツンデレ」のようなジャンルに締めくくったパッケージングされていっている傾向の中、キャラがそういったパッケージを超えて生き生きしています。
言い換えるなら、エロゲーのキャラはよくもわるくも現実世界に「こんな人いるわきゃねーだろ」っていう感じだけど「可愛い」とか「かっこいい」といったキャラクターが多いと思うのです。今作は「あー、こんな人いそー」みたいなキャラが結構多いように思います。あれです、等身大のキャラ。
といっても、狙った感があるキャラだっています。それでもその狙った感のキャラも柳木原という舞台で生きているっていう感じがするのです。
またはシナリオ重視のゲームにありがちな「シナリオ構成上に配置した駒」的なキャラ。もちろん悪役としてのキャラ、泣かせてくれる友情キャラみたいな配置は存在しますが、あからさまなあざとさがありません。
そういった意味ではこのゲームはシナリオゲーでもなく、キャラゲーでもなく最近のエロゲーから消失した「恋愛シミュレーションゲーム」と思います。

キャラが生き生きしているということで日常パートは大方面白いです。
ただ、登場キャラがイマドキの男の子と女の子なんでそういうのが苦手な人はつらいかも。というかおすすめいたしかねます。
あとは下ネタが横行しております。「×んこ!」と連続で叫び始めます。下ネタが嫌いな方は合わない部分が多いかもしれません。ただ、そういう下ネタも下ネタでありながら、どことなくセンスの感じられる下ネタというのも好感が持てる一因となっているのかも。思春期の男子高校生とかが完全に女性を性的物体としてみた卑しいようなべたべたした感じではなくあっさりしてます。
それはライターのセンスなのでしょうね。
他のテキストでもセンスが光っています。

どのキャラが好き、というのは挙げてたらキリがありません。ほとんどのキャラがプレイ後には好きになります。(一部こいつはちょっと…ってキャラもいますが)
メインヒロインのカップリングもセンスがあると思います。イーグルとファルコンルートにおいては主人公とヒロインが一見かみ合わない、相性悪そうな感じなのにはまりこむとベストカップルになっちゃうあたりはライターのセンスの良さがうかがい知れます。
サブキャラたちは正直メインより目立ってるやつらもいますが、基本的におもしろいです。YFBのみなさんあたりは初見はなんか鬱陶しいやつらだなーって感じかもしれませんが、だんだん好きになってきます。

ルートは4つあります。
僕はホーク→イーグル→ファルコン→コンドルという順にやりましたが、このままの順番をおすすめします。
最後のコンドルだけが固定で他は順番通りではないんでそこは主人公のお好みでお選びいただけたらと思います。
プレイ時間は20~30時間ぐらい。点数は80点台なのは間違いありません。僕は80~85のいずれかぐらいかと思ってます。
点数が低い理由は、これは「ありふれたお話」ということからです。ゲーム的な大きな感動とかシナリオのレトリックとかそういうのがないのでそういうのと勝負すると点が下がってしまいます。

「この空の下、俺たちに翼はないんだ…」
そんな半ばあきらめたようなことを呟いているあなた。
この作品を手に取りましょう。
そしてこういいましょう。
「世界が平和でありますように」


追記
やっぱり好きなキャラを述べておきたいと思ったので。
しかし、あまりの多さにこのままではほぼ全員挙げてしまいかねないので、「各ルートの主人公、メインヒロインを除いたキャラからとくに好きなキャラを抜粋」という形をとります。それでもかなり迷ったが…。
それぞれのコメントはネタバレにて。
名前は一応本名にしておきましたが、正直あだ名とか呼び名のほうで覚えてたからしっくりこねえ…。


・ホークルート
針生蔵人、山科京、女生徒A
・イーグルルート
軽部狩男、米田優、望月紀奈子
・ファルコンルート
春日春恵、LR2001(左右田仙一)、森里和馬
・コンドルルート
吉川あきら、初期××××、牧師


以下ネタバレ




といってもネタバレをいきなりすると間違っておしちゃった人がとんでもないワードを目にしてしまうかもしれない。
ということで勝手に語ります。

今作は上記したように「群青劇」です。
そしてキャラゲーでもなくシナリオゲーでもなく「恋愛シミュレーションゲーム」だと思います。
キャラの魅力を前面に出すキャラゲーでもなく、シナリオでプレイヤーを楽しませるシナリオゲーでもないです。
やっぱり「(恋愛)シミュレーションゲーム」なのです。
柳木原という舞台で複数の主人公の視点からそこにいる人々の生活を垣間見る。
学校に行って同級生とあいさつを交わす。行きつけのカフェで店員や常連客とたわいのない話をする。夜の街でおかしなやつらとバカなことをしたり、ラーメンをすする。
そんなことを経験できるゲームです。
ゲームが進むにつれて主人公が特定のキャラクターと仲良くなり恋をします。
ずっと思い慕っていた同級生とあいさつを交わす喜び。偶然帰りが一緒になったときの喜びと困惑。初デートを約束したときの達成感。
そんなものを追体験でき、自分たちの思い出を思い出す方もいるかもしれません。
あとは成長物語という点も注目点です。
主人公、メインヒロインだけでなく、他のキャラもそれぞれ何らかの岐路に立つような人たちです。
子どもから大人へ移る時期の方が多くを占めてます。(仕事で新展開なんて人もいますが)
そういう微妙な時期の「とりあえず楽しもう」という焦燥感と寂しさというのもひしひしと感じられます。
境界線上の非日常性という意味ではYFBのみなさんあたりはよくわかりますが、他の人は結構弱いかもしれません。でも、そうでしょう?世の中そう簡単に劇的なことは起きませんよ。些細なことがきっかけになるもんなのです。
とガキが知ったかぶってみる( ^ω^)


ということでそろそろネタバレ全開で。
今作は見事なまでにトリックが某ゲームと被ってます。(と言いながらネタバレ全開じゃないという)
ライター同士が驚いたぐらいらしいのでパクリとかそういう禍根は残らなかったみたいですが。しかもどっちも名作評価。
過去話はわりかしあっさりしていたなーという印象です。
あっちが完全なシナリオゲーだったのに反してこっちはシナリオじゃない部分で勝負していていたという意味で同じ土俵に立っていたとも言い難いですしね。
メッセージ性は似てますが。お互いに「生きる」ことを肯定しています。


語ろうと思えばそれぞれのキャラの魅力だけでいくらでも語れるのですがそこは省きましょう。書きたくなったらまた別の記事として書きます。
ちょっとだけ書くなら主人公では隼人が一番ですね。というか今作一番の萌えキャラは奴だ。
サブは書ききれません。年上キャラたちは総じていい味出してました。米田さんあたりはモラトリアムな主人公と自らの社会人という立場というのにはさまれた感じで主人公に共感しつつも暖かく見守る姿勢が素敵だとか亜依のただのギャルかと思いきやかなりいい女であったり軽部狩男のくさいこと言うのが照れくさくてダサくしめないとやってられないといった不器用な感じとかetc...

ただ、今作の問題点は個別ルートに入ってからです。
オーラスにあたるコンドルはすべてが明かされるという意味で割と気合いが入ってます。ただ、恋愛部分でいうならヒロインである小鳩と恋人関係になるわけでもなく何となくの感じで「To be continue!」って感じです。ついでにいうなら過去話へと向かうまでのルートはだれます。分裂パネ田君あたりまではおもしろいですが、そこからクロスオーバー、過去編まではそこらへんんのSSでも読んでるのか?と思えるようなくらいクオリティが下がります。いや、それまでがさすがプロ!と言いたくなるレベルだったのに野生のセミプロさんたちレベルになってしまうという感じなのです。決してSSを貶めるつもりはありません。つかSSとか大好きな人間です。でもクオリティが下がったのは間違いないです。
また、残りの3ルートは個別ルートに入ったらヒロインとくっついて終わりーって感じが否めません。
ホークだけは現実を直視しなかった主人公に直視させるためのいろいろってのがありますが、それ解決してヒロインと急接近した途端あっさりしてます。投げたの!?ってぐらいに。(でも明日香さまは可愛いです。何やっても)
ただ、ホークのサブヒロインルートは笑えます。特にBAD。まさか厚生労○省を批判することとなるとは…wwww
イーグルは完全にそこらへんのカップルがくっつくまでのお話です。ゲーム的に魅せるものはありません。それもまた自然体っていえばそうですが。(結構気に入ってます)
ファルコンはルート入るまでの共通自体が他と別なので共通から個別と考えれば結構いかしてます。ただヒロインそっちのけで主人公の成長物語になっちゃってます。エロゲーとしてそれはどうなんだという方もおおいかも。(ちなみに私はかなり好きな話でした)
人によってはこの個別の盛り上がらなさもマイナスになるかも。僕は敢えてリアリティを求めた結果と解釈したので結構肯定的にとらえています。ファルコン当たりは純粋におもしろいですし。
さらには統合鷹志のラストの中途半端さ。
楽しい非日常から日常に移行して大人になったという解釈であれば、それはそれですが、あまりにもふつーのキャラになってしまいます。癖もへったくれもないキャラ。今度は狙った感ではなく、ふつーすぎてかえっていままでのリアリティが削がれた感じになります。これがもうちょっとリアリティのあるキャラで成長を遂げたっていうのを表すことができたらこの作品の完成度は高まったんじゃないかなあ?と思います。
最後にこの作品から僕が感じたメッセージをば。
ラストの牧師さんのメッセージ「なあ、おまえたち―俺たちに翼はないこともないらしいぞ」というもの。
わざわざお前たちから俺たちに変えたのは、主人公人格であるおまえたち(タカシ、鷲介、隼人、伽楼羅、ヨージ)だけではなく、俺たち(お前たちを含んだみんな)に向けられたものなのだと思います。
主人公人格だけでなく、プレイヤー、他のキャラ、人を含んだみんなによって翼ができる。
みんなによって補完され翼ができる。第二OPのアニメーションにあるような感じで。
みんながいて初めて完成される物語。そういったところがメルヘンと言っているゆえんなのかなーなんて思ったのでした。

そして、主人公やら他のキャラクターやらが成長し旅立つ姿、そしてコンドルルートラストの語らい。
そこから、今作はエロゲープレイヤーに「旅立ち」を促しているように感じました。
ゲームという「夢テレビ」的存在にばっか目を向けずに現実を見てみよう。
きっと輝いた世界がそこにあるよ。だから、外に出よう。
といったメッセージを感じました。
ただ、某名人のパロディかつ作者のお茶目で「夢テレビは一日一時間」と言っておられるので完全にやめろとは言わないようです。まあ、やめられたらゲーム会社つぶれますからね(笑)
ISH的存在なのかもという仮説でくくるあたりもこういうメッセージがあるのじゃないかな?と示唆しているようなしていないような。

といっても、僕はまだゲームをやめませんがね!


・追記
↑の好きなキャラ三人のコメントです。こっちは呼び名でいきまっしょい。

・ホークルート(針生先輩、京、女生徒A)
主人公とメインヒロイン抜くと5人しかいないというね。
高内さんはコンドルルートではネタキャラですがホークルートだと完全なヒール役になっちゃってるので選外。俺たちの森里君はファルコンルートの方が好きです。
針生先輩はこのホークルートとコンドルルートでの構ってちゃん具合がいじらしいです。クールで気取った感じのくせにさびしがり屋というホークルート髄一の萌えキャラ。え、明日香?いやあれは萌えキャラでは…「なんだと」はいごめんなさい、萌えキャラです。
京さんは完全ネタです。BADの突き抜けっぷりは最高です。躁状態もいいですね。「ちなみに山科さんはネットでヤンデレと言われているけど、実際は統合失調症と呼ばれる病気なんだ。ネットで見た情報だから詳しくはわからないけど、病院に行ってしっかりと治療を受け薬を飲まないとダメらしいんだ」というのはタカシ君の弁。
女生徒Aは、なにもいうまい。PreludeとAFに期待してます。

・イーグルルート(軽部先輩、米田さん、紀奈子さん)
このルートは軽部狩男が飛びぬけていて、元祖アレックス2と米田さん、翔ちゃんがほぼ同率で、ブルボンヌ冴子さんはその下って感じで選考に悩みました。
軽部先輩はいい味出てます。かっこいいです。変態です(褒め言葉)私の目標です。ちなみにそんなこと言ってるとたまひよに怒られます。たまひよ派の鷲介さんタイプはお気を付け遊ばせ。僕はあのカップリングが好きです。
米田さんはヴィジュアルと声優さんの演技が好印象の主な要因やもしれません。社会人なりたてでいまいち大人にも子どもなりきれない感じも好きです。千歳くんに大人ぶる当たりも何となくかわいらしいです。
紀奈子さんは見るからに萌えキャラ狙った感じなのに、結構癖があったりで好きです。あの容姿と明るさで方言っていうギャップも素敵。2浪なうなところも妙にツボです。「ちなみにイチゴ農家ということと東北訛りようなところからかんがみるに望月さんは山形県出身なのではないかなと俺は思うんだ」というのはタカシ君の言。
あと選外ですがヒノエリもかなり好きです。日和子さんと末永くお幸せに。あとかっけー彼氏を鷲介さんに説くあたりとかすげーかっけー感じでした。

・ファルコンルート(パルさん、LR2001、ロン毛)
ここは男性キャラが圧倒的です。女性キャラ(主にコーダイン)あたりも好きなんですが、男性キャラが多いというのとそれぞれがいい味出しててたまりません。ちなみにパルさんはアニキ枠です。それでも隼人君が圧倒的ですが。目つぶしピース流行るといいね。僕の中では流行だよ、やったね!
メンマのラーメン屋での語らいを見てると屋台のラーメン屋に行きたくなります。
パルさんはああいう姉御肌タイプの女性に弱いだけです本当にありがとうございました。
LRのポーク卿はキレたときとかテンパったときにラップ調じゃなく普通にしゃべりだすとことかがツボりました。
ロン毛はああいう何ともやるせない思春期男子が好きだからです。焦ってるのに実行になかなかうつさないヘタレなんですがイラつかないタイプです。他作品のヘタレでクズな感じとは違うような同じような…。ファルコンルート終盤の多くのものを失ってしまったのに死ぬこともできない思春期くさい感じなんてたまりませんよね。いろいろと感情移入してしまって応援したくなるキャラでした。
R-ウィングのみなさんは敵役になっちゃったという意味でYFBのメンバーより接点が少なかったってのが残念。ただ、全体的にネタキャラしかいないですね。えとーさんのご冥福をお祈りいたします。「ちなみに彼の存在は(ry」とはタカシの言。
え、アリスが入ってないって?「わたしは好きではない、小さな女の子を。」え、そのくせに鳴はかなり好きらしいじゃないかって?「I can't understand Japanese.」

・コンドルルート(キッカワさん、パネ田、じいさん)
全キャラでてきますがコンドルルート内ではキッカワさんがかわいすぎますねー。このルートでは一番好きだ。主人公とヒロインを選考に加えても。
吉川さんのブラジルのコーヒー豆がいっぱい入ったタコ壺が欲しいです><(性的な意味ではなく
パネ田は初期の暴れん坊っぷりがおもしろいです。各ルートのうだつが上がらないキャラたちをことごとく退治していくあたりが笑えました。あの明日香さまを軽やかに相手するあたりとか国泉トレーナーのイベントは幼稚なのに腹よじれました。
「ちなみに俺自身は渡来さんに対してあんな失礼な態度をとってしまったことが残念で「うるせえ、いちいちグダグダ言ってるんじゃねえ、ぶっ殺すぞコノヤロウ。妙に勘のいい女なんざに惚れてんじゃねえ。惚れるならもっと女豹な感じの「でもカケルくんの妹さんってそういうイメージじゃないような「うるせえ(ry」というのはパネ田さんたちの言。
じいさんはネタ的な名言(迷言)が多い今作のなかで心にしみる名言を量産してくれました。聖書のくだりも好きですが「世界が平和でありますように」と「俺たちに翼はないこともないらしいぞ」あたりは名言といっても差し支えないでしょう。
ちなみにヨウジ君を入れてもよかったのですが、彼は小鳩のHシーンでの大失態がマイナスすぎます。あれを除けば、出生からの過去話のかわいそさに反したあの明るさなんて涙ぐましいはずなのですが…。いかんせんあのHシーンはいかん。思わず「ええー」って引いてしまいました。

全体を通してなら鳳翔くんの「一人じゃオナニーできないよぅ><」な感じも素晴らしいですね。おそらく全キャラの中で一番主人公を愛してるんじゃないでしょうか?
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