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2012年美少女ゲームランキング

では2012年の個人的美少女ゲームの順位をつけたいと思います。
なぜ美少女ゲームにしたのかというと、18禁以外も入れたかったからです。
基本的に僕はシナリオ・世界観>音楽や演出>>>エロとなり、ほとんどエロは考慮していません。また、平均的に面白い作品よりも瞬間的にめちゃくちゃ面白いものが評価される傾向にあります。
正直今年は平均的に面白いものが多く、かなり迷いました…。
なので、順位はつけましたが、このレベルではもはや人の好みによる部分も大きくなるので、詳しくは→以下に飛んでもらって、そちらの方も参考にしていただければと思います。

というかこの記事、1ヶ月ほど前に書き始めていたのですが、その間に色々あってすっかり忘れていました。
もう時期を逃した感満載ですが、書いちゃったのであげときます。


1位 はるまで、くるる。


昨年のダークホース。
冒頭のきゃっきゃうふふワールドからあんなラストになるだなんて誰が想像できたでしょうか。
序盤から続く下ネタギャグといい、人を選ぶ作品です。
しかし、中盤以降の展開は非常に面白く、万人受けとまではいかなくても、多くの人が楽しめると思うので、体験版で切った人は勿体無いです!あの後が面白いんです!
詳しくは過去の記事に書かれているので省略しますが、僕の中で印象的だったのは、作中で何度も流れる「春よ、来い」。
最初は不気味だったのですが、聞くたびにこの歌に対する印象が変わっていくのが非常に面白かった。
プレイ時間15時間程度と短いですが、十分に面白かったので、是非とも多くの人にプレイしていただきたい作品です。

詳しい感想などは下をクリック
はるまで、くるる。 感想


2位 ルートダブル -Before Crime * After Days-


ルートAでの緊迫感。
そして寝る間を惜しんでプレイしたことを考慮してこの順位としました。
詳しい感想はブログの方でも書いているので、ここでは概要を書こうかと思います。
あれから色々なサイトを巡りましたが、確かに最後の夏彦はあまりほめられるやり方をしておらず、問題の解決も結局それかよ…と思います。
ですがそれでも作品自体の完成度は高く、早く続きが読みたくなる展開があったので、ここでは2位という評価をしました。
どこかで見たことがある展開…。
ですが、それをこのようにまとめあげたのはこの作品のいいところなのかと思います。

ルートダブル 感想

3位 月に寄りそう乙女の作法



今流行の「男の娘」が大活躍するこの作品。
一見悩みとは無縁そうな彼女たちが抱える悩みとは…?

作品の中の雰囲気とキャラが非常に良かったです。
世間ではルナゲーと言われていますが、僕はユーシェルートのほうが好きでした。
あの才能のないもの同士が協力することによって、圧倒的な才能を持つものに打ち勝つ。
それをここまで綺麗に表現できたものはなかなかないのではないかと思います。
ルナルートはどうしようもない“運命”に抗う物語だったように感じました。
今まではルナに守られていたばかりの主人公が最後の最後に頑張る様子は(ネタバレ防止のためにぼかしています)きっとどのプレイヤーも心打たれたと思います。

またキャラが非常に魅力的です。
さすが王雀孫が関わってるだけあると言ったところでしょうか。
そのため日常会話も飽きることなく楽しむことが出来ました。
すごく良作なのでこの機会にプレイしてみてください。



4位 古色迷宮輪舞曲 ~HISTOIRE DE DESTIN~


この作品、いろいろシステムに欠陥があるもののその斬新さには驚かされました。
特に物語をオールクリアした後のおまけシナリオには、選択肢の自由度が特徴のこのシステムを最大限に生かせていたと思います。

あまりこのゲームに関して話すとネタばれになるので多くは語れないのですが、主人公とプレイヤーの視点についてとても気を使っている作品でした。
というのも物の感じ方、『クオリア』がこの作品の主題となっており、エヴァンゲリオンの25、26話やスマガ等が好きな人にはお勧めできる一品です。
まぁその分シナリオは結構王道を通っており、びっくりするような展開はあまりなかったですねー。
あ、紅茶の入れ方失敗したら死ぬのはびっくりしましたw



5位 黄雷のガクトゥーン ~What a shining braves~


最後は微妙な部分もありましたが、それでも「この科学が発達した世の中にもお伽話が存在する余地はあるのだ」というスチームパンクシリーズらしい主張があって非常に良かったと思います。高度に発達した科学は魔法と変わりないとは言いますが、やっぱりそれだけだと少し寂しく感じてしまいます(関係ないか)。
また、伏線の回収率が高かったのには驚きました。
インガノックにしろシャルノスにしろ、「材料と大まかなレシピは上げますから、これで好きに料理してください」というスタンスだったのに、今作はきちんとした料理で出て来ました。
ただこれはなかなか諸刃の剣で、新規プレイヤーには評判が良いかもしれませんが、今までのスチパンシリーズのファンからすると少し物足りなく感じてしまうかもしれません。
特に僕はシャルノスのあのすこしゾッとする感じが大好きな人間だったので…。
まぁこれは人それぞれの好みの問題なので仕方ありませんね。

黄雷のガクトゥーン 感想



6位以下はここをクリックしてください


6位 平グモちゃん ─戦国下克上物語─
歴史のIF物です。
日本史が好きな方ならかなり面白い作品です。
ここまで登場人物のキャラを崩壊させときながら実史通りに進ませるシナリオには感服させられました。
個人的には高山親子が好きです。ハレルヤ!


7位 この大空に、翼をひろげて
これぞ「青春」といったこの作品ですが、これをやっている人(エロゲユーザー)にこれをやって感動出来る人がいるのでしょうか…。
いや、そもそもノベルゲームというのは自分が経験できないことを、実感させるためのツールであるので、むしろそういう人たちこそやるべき作品なのかもしれません。

この大空に、翼をひろげて


8位 グリザイアの迷宮
過去編だけ面白いと聞いていたのですが、各アフターも十分面白かったです。
幸アフターとか完成度高かったですし、とてもいい話でした。
メインの過去編は、思っていた以上にボリュームがあって、全て読んだ後に果実を読むとなかなか感慨深いものがあります。
また、非常に続きが気になる部分で終わるので、楽園が待ち遠しい。
そういう意味では良い2作目だったと思います。



9位 いろとりどりのヒカリ
とりあえず世界観がいいです。
あのどこにも悪意のない世界は、一種の理想の世界を表しているというかどこか作り物めいている感じを受けるかもしれませんが、そこはある理由があるのです…。
また、今作はFDというよりは「セカイ」ででてきたサブキャラの掘り下げのためのシナリオだったように感じます。
5・6・7位は同じような面白さだったのですが、一応FDということでこの順位となりました。

いろとりどりのヒカリ 感想

10位 魔法使いの夜 -WITCH ON THE HOLY NIGHT-
とにかく圧巻の演出。
青子の魔法を使うところなんかパソコンが何度も処理落ちするほどでした(なんの指標でもない)。
正直あの演出と世界観が好きなだけです。はい。
まだ完結していないためこの順位としました。
話も個人的には好きでした。

魔法使いの夜 感想

11位 終わる世界とバースデイ
個別では意味のわからなかった世界観がtureで意味がわかるというよくある感じ。
そこらへんの伏線回収はさすがといったところでしょうか。
うーん、ですが個別が弱かったかな、と。
そもそも各キャラに魅力がなかったので、トラウマが解消されても「あ、そうですか」といった感じになります。
やっぱり感動するためにはそのキャラにある一定以上の思い入れをしないといけないので、そういう点ではいまいちだったかなと思います。
せっかくの面白い世界観もキャラのせいでかなり霞んでしまったような気がしました。


12位 はつゆきさくら
萌えゲーアワードや2chでの評価はめちゃくちゃ高かったのですが、僕はそれほどとは思えません。
昔の記事にも書きましたが、あれはあくまでもtrueのみを考えたもので、
総合で考えるとあの記事の評価からかなり下がると思います。
それは個別ルート(綾ルート以外)がひどかったからです。
特にシロクマルート。
あの程度のシナリオであればむしろない方が良かったのではないかと思わせるほどでした。
ですので、いくらtrueはまぁまぁといえども、一本の作品として考えるとこれくらいの順位かと個人的には思いました(しかもtrueも少しご都合主義すぎたかなと)。

はつゆきさくら 感想


13位 VenusBlood -FRONTIER-
VenusBloodシリーズにしてはシナリオもしっかりしてたし、ゲーム性も健在。
しかしある山を越えるとゲームの難易度がダダ下がりになるのはいただけませんでした。
「女神悪堕ち触手SLG」というジャンル名通り触手とかバンバン出てくるブラックな作品でもあるのでそういうのが苦手な方は注意してくださいね。

VenusBlood-FRONTIER- 感想


14位 辻堂さんの純愛ロード
辻堂さん可愛い。
いやもうこの一言しかないよ。
辻堂さん可愛い。
辻堂さんが可愛すぎて辻堂さんルート以外が全然楽しめなかったため、作品全体の評価としてはこのあたり。
辻堂さん可愛い。


15位 すぴぱら - Alice the magical conductor. STORY #01 - Spring Has Come !
世界観も背景絵もOPも演出もすごく良かったです。
だが惜しむらくはその短さ。
完結させてくれたらかなり面白そうなのに…。
エヴァでいうとまだ序に当たるので、これからが期待なのですが、
minoriは経営が危ないので続きが出るのかどうか…。
どうもペルセウスも外したようですし、ますます続きは怪しくなりました。

すぴぱら 感想


16位 創刻のアテリアル
今作はカードゲームなのだが…
カードゲームって言ったらやっぱりカードを集めるのが一番楽しいと思うのです
ってことでカードの取得方法をアイテム合成によって創り出すのではなくカードパックからのランダム取得にしてほしかったです。ほんとマジで。
ゲームのほうは序盤でもちゃんと構成を考えたら強敵にも勝てるようになっていたし、なかなかの出来だと思います。自動戦闘つけてたのは相変わらず素晴らしい。
シナリオなんてありませんw


17位 ROBOTICS;NOTES
うーん、微妙でした。
とりあえずシステムがほんとにめんどくさかったという印象が強い。
詳しくは昔の記事に書いてあるのでここでは割愛。

ロボティクス・ノーツ 感想


18位 -atled- everlasting song
第一部は面白かったです。
希さんはよかったんだ…。うん、希さんは。
友達の麻智がなぁ…。
なぜあそこであんな行動を…。
タイムリープものとしては非常に練られており、その設定が生かしきれてなかったなという印象でした。

atled 感想


19位 波間の国のファウスト
その後にWORLD END ECONOMiCAをやってしまったことが敗因。
それをやるまでは結構楽しんでいたのですが、デイトレードでこれだけ面白いものが同人でできるなら…ということで、ボクの中でかなり評価が下がってしまいました。

波間の国のファウスト 感想

20位 屋上の百合霊さん
登場人物オール女性というエロゲとしては意欲的な作品でした。
ただし、シナリオが平坦であったこと、キャラクターの魅力が少々弱いという点でいまいち伸びなかったなーという印象です。
疑似百合物である「月に寄りそう~」がかなりの出来だったことも考えるとこの位置にせざるを得ない感じです。

屋上の百合霊さん 感想




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スマガ 感想

VPS


言わずと知れた有名ブランド、ニトロプラスの作品ですね
巷の評価としてシナリオが長いという話を聞いていましたが…うん、長い。これ長すぎですよ奥さん…
しかも同じような文章を何度も何度も読ませて、そのくせ微妙に違うからスキップ機能使えないという…
いやもう初めに酷評しちゃうとね、ヒロインに魅力がなかったっす
と言うと言いすぎなんだけどぶっちゃけた話スピカと沖以外のヒロインに魅力がなさすぎる!
キャラとして魅力を感じないわけではないのだが、攻略対象と考えられないというか、友達じゃ駄目かな?と言いたくなる立ち位置と言うか…というのも奇人変人過ぎて恋愛感情とか持てないキャラが何人か攻略対象の中にいて
少しつらかったです…

でも流石はニトロプラスと私は言いたい

熱くなる展開!
愉快なキャラクターたち
そして何より作りこまれた世界観

どんな困難にもあきらめず、ひたむきにハッピーエンドへと向かっていく主人公に惚れました

あと大槻ケンヂさんの歌が入るのは反則
あれを聞くためだけでもやる価値はあります


こっからネタバレ

どのようなご都合主義な展開もすべては「アルマゲストの認識が世界になる」という一つのルールのもとにすべて成り立つあの世界に感動いたしました。
あとニトロのキャラクター音声の音量テストに遊びを入れてくるところは変わらないなぁと300回くらい連打して遊んじゃいましたw

虚ノ少女 感想




殻ノ少女2、虚ノ少女。
発売日翌日から始めましたが、ようやくTrueENDにたどり着くことが出来ました。
書きたいことは幾つかありますが、まずは強く思った二つの事について。

①体験版は絶対にやるべき

多くの作品は体験版というと本編の序盤を切り取ったものですが、今作はそうではありません。
連続殺人事件における最初の事件は体験版においてのみ取り扱われており、本編はその事件の後から始まります。
そのため、この作品をやるならば絶対に公式hpから体験版をDLしてプレイすることを推奨します。

また、本編を進めていると、体験版のあのシーンはこれのことだったのか、という場面が幾つか出てくるので、そういう意味でも体験版をやっておいたほうが楽しめると思います。

②スキップがしんどすぎる!

2週目において、幾つか選択肢が追加されました。
このことから、1周目においてTrueENDにたどり着くことはほぼ不可能であると推測できます。
しかも、序盤から追加されてる部分があるので、2週目ははじめからやらなければなりません。
次の選択肢に移動 という項目が無い以上、既読スキップにしか頼ることが出来ないのですが、これが遅い。
前作までと違って、文章量が結構あるためかやたらめったら時間がかかる上に、発売当初である現在、攻略サイトもまだ無いので5時間くらいかけてようやく最後まできたのに前回と同じノーマルエンド、なんて事もあって本当に心が折れそうでした。
フローチャートシステムなり、演出や画像をカットした既読スキップを作るなり、何らかのシステムでこの不便さをどうにか解決してほしかったです。


さて、上記の通り今作はシナリオもボリュームがありました。
1周目だけでも20時間くらいかかったように思います。
パラノイア収録作品は全√あわせても12時間程度で終わるものばかりだったので、これには非常に驚きました。
しかも、序盤の過去編は少しだるいですが、それを終えると安定して面白かった。
サブ主人公として真崎は十分魅力的でしたし、サブキャラクター達も各々の行動が非常に興味深かった。
雪子や小夜、賢静に戌亥といったキャラクター達は好きでしたし、由良さんと紫ちゃんは天使でした。
私はイノグレで一番面白い作品は殻ではなくカルタグラだと思ってましたが、今作はそれと並ぶか、越える出来だったと思います。

また、イラストは更に綺麗になってましたし、bgmも相変わらず抜群に良かった。
TrueEnd後のタイトル画面で流れている曲とか、Doll colony -Disquieting-が大好きです。
システムに関しては上で不満を述べましたが、それ以外は問題なかったと思います。

纏めると、スキップシステムさえどうにかなっていれば、本当に良作だったと思います。
Twitterでも書きましたが、End10―TrueENDを見た後のEnd11―Paranoiaは本当に目にくる…。
殻ノ少女3への期待が高まる、素晴らしい2作目だったと思います。3の発売が非常に楽しみです!


おまけ
2週目において、行動パートは常に雪子を意識し、いなければ適当に。2週目で追加された選択肢は、めぐりの部屋には行き、花恋には真崎と答え、その後送って雪子の誘いを断り、最後に部屋で本を探さずに行けば1月18日の壁を越え、Trueにたどり着くことができました、参考になれば。

【レビュー】CARNIVAL








名シナリオライターとして挙げられる瀬戸口氏のデビュー作です。
このゲームを存分に楽しみたい方は上のムービーを見てください。そして、ムービーをみたらこのレビューを見ずにDLサイトでこのゲームを入金してプレイしてみてることをおすすめします!
このゲームがどういうものかを知りたい方は下のムービーを見てください(笑)


・シナリオ

登場人物(おもに主人子)が狂気じみています。
狂気じみているといっても、いかにも気が狂ったような行動をとるのではなく、私たちのような人たちが間違っても選択はしないであろう行動を何のためらいもなく行うという意味での狂気です。作者が考えた変な人、ではなくほんとにヤバい奴です。
といっても、主人公を取り巻くヒロイン二人(理紗と泉)から緊張感を感じ取れないので、狂気につつまれた世界を売りにした作品という感じもないです。

この二人に中和されがちですが、主人公はいろいろとしでかしています。
殺人、脱走、脅迫、強姦、監禁、暴行・・・おおよそ普通の人が犯す可能性のある犯罪はコンプリートしています・・・wwww

物語としては、あっと驚く展開!とかラストにかけての感動がすごい!とかいう感じではないです。シナリオ的にはプレイして1時間もしないうちに大筋がわかります。ただ、瀬戸口氏の癖のある文章がスパイスとなって、どんどんクリックしてしまいます。

ネタバレあり(クリックで展開)



OP詐欺ゲーとして有名ですが、冒頭1行で詐欺ってわかるゲームというのも珍しいですよね・・・。
冒頭シーンが警察から逃亡しているシーンっていうのもなかなかないもののように感じました。

以下雑然と思ったことをば。


・物語構成自体は佳作

上にも書きましたが、物語構成は至ってシンプルでした。
似た構造を持つ大作も何個かプレイしていたこともあって、本当にすぐに構造がわかりました。
だから、その部分を重視してゲームをしている方には合わないと思います。


・幸福とは

今作のテーマは何か、と問われたなら「幸福とは何か」だったと思います。
作中では幸福とは何かと尋ねられて「馬の前にぶらさがってるニンジン」と定義づけられていました。
要はどうやっても届かないものという解釈なのでしょう。
仮に届いたとしても食べてなくなってしまうもの。永遠ではない存在。
一方で万人がそう感じられる普遍的な幸福も存在しないとも解釈しています。
ブドリの話あたりから読み取れます。
ブドリ自身にとっての幸福はあれだったけど、周りからみれば幸福ではないかもしれない。また、妹のネリに関しても読み手(学と理紗)によって彼女は幸福に暮らせたかという意見が分かれる。
文学の解釈の違いともとれますが、万人がそうと感じられる幸福は存在しないのでは?という問いかけにも見えます。

万人がそうと感じられる幸福としては億万長者になる、とか愛する人とずっと暮らしていく、とかあるのでは?と思うかもしれませんが、今作ではそういう幸福は得てして幸福じゃないものが内包されていると切り捨ててます。
理紗という存在にそれが込められていました。
理紗の境遇は裕福な家の長女で、お淑やかで周囲の人や学校の先生、友達など多くの人に慕われ、容姿も端麗。
一見すれば、万人が幸福と思える境遇です。Sっ気の強い方なら「そういうやつを絶望の色に染めるのがいいんだよ」とか思われるレベルです。
ただし、理紗にとっては自らが作り上げた虚飾であり、幸福と感じていません。
お淑やかな少女を演じていないといけないし、父親という存在にレイプされるし、母親からはそれに気づいているのに何をするでもなく哀れんでるだけ。また、それを友達に打ち明けられない。
周囲からみると幸福そのものですが、本人からすると幸福ではない。
今作はそんな理紗が幸福を掴むための物語という構図になっていました。

結果的に、学と理紗は多くの人が幸福と思えない道を選択して物語は締めくくられます。
プレイヤー側からすると、「この二人幸福なの?」と思えてしまうのですが、彼らからすればささやかな幸せが含まれている道なのでしょう。
(実際のところこの道で幸せを掴めるのは理紗だけです。学には過酷な道になるかと。詳しくは後述)


・登場人物こどもばっか

年齢的ではなく、精神的にこどもです。

 泉
泉ちゃんは今作では常識人よりで大人っぽく見えますが、かなり刹那的な考えの持ち主です。
泉ルートでのご都合主義にもとれる流れ(詐欺に成功したり、万馬券当たったり)なんてのはそれを象徴していたのかと思います。

 詠美
目立ちたがりお嬢様。
ただ、目立ってどうするのか?という問いに答えられないというお茶目さん。
別に目立って男からちやほやされたいという訳ではないらしい。
おそらく、妹の麻里を守るために目立とうとしていたのではないかと思います。
父からも母からも愛されない麻里に愛を与えてあげるのは詠美のみ。
でも子どもである詠美では麻里を愛し守るのが難しい。
どうすればよいか。麻里を守るだけの力が必要。
そのためには、多くの人から認めてもらわなければならない。
目立つ。
かなり強引ですが、こういう流れから目立ちたいという想いはきたのかと。
こんなこと言う以前に自分が一番目立ってないといや!ってあたりがおこちゃまっぽいですね。
詠美さんかわいい。あとパンツ見えてますよ。

 麻里
いうまでもなく子どもです^^
Yes ロリータ. No touch.

 百恵
えっと、どちらさまでしたでしょうか?^^;;;;

 理紗
上で説明したようなひどい家庭環境に育った結果、精神的に不安定な成長を遂げているように思えます。
学に対する想いをどういったものか消化しきれていない様子です。
恋愛感情というよりかは自分を救い導いてくれる存在として捉えているように感じられます。
ラストで学と凌辱ではないセックスをしますが、それもお互いの想いを確かめ合うという感じではなかったような・・・。
幼少期から当たり前となった行為だったので、その意味を大きく感じ取ってないのかも。
生殖行為としてのセックスはわかっているけど、感情がそこにたどり着いていないというか。
好き、だけど、それが愛している、なのかは分からないという感じ。
学を恋人というよりかは尊敬する師ないしは父親と捉えているように感じられました。
物語はここで終わってしまうのでわかりませんが、この考えが変わっていかなければ学にとってはこのうえない拷問でしょう(続編の小説に書いてるのかな?)

 学
こちらも幼少期の虐待で大変なことに。
子どもかどうかはともかく、開き直ってからの狂い方は常人ではありません。
あと不感症気味ですね。これも子どもかどうかとは関係ないですが。
また、セックスという行為にあまりいいイメージを持っていない様子です。
詠美や百恵にはとりあえずレイプしたら精神的にも社会的にもダメージを与えられるとやってるだけですし、泉ルートではただ抱き合うだけのほうがいいとも言ってます。


・罪と罰
某ロシア作家の著作の話ではなく、学の罪についてです。
いろいろとやらかしています。
そういった罪は社会的には裁かれることなく終わってしまいます。
ただ、母親殺しから始まる一連の罪の帰着点として理紗という存在が現れます。
学(&武)を信じ続ける理紗という存在は「他人の心なんかわかるもんですかね」と考える学にとっては相当の重荷です。
本当に自分のことを信じているなんて分からない。けれど、理紗は「信じているよ」と言ってくる。いや、だから分かんないんだってば。
そして最後に理紗と共にいくシーンでは「どんなことがあっても信じる」という条件を理紗に掲示しています。
他人の心なんて完全にわかるはずがないと物語中で一貫して主張していた学にとって相手が理紗だったとしても信じ信じられる関係をずっと続けていくことは過酷なものだと思われます。
Scenario3を終えてからもう一度Scenario1の理紗ルートに入ると最後に
「理紗が望むなら、僕は人をやめて、神にでもなんでもなろう。」
と言っています。
理紗が学をどういう存在でいて欲しいか、ということにゆだねようとしています。
学にとっては罰はこういう形で現れることとなったように感じました。
逃避行のパートナーというよりも逃避行をしながら信頼関係を築きつつ、支えてあげないといけないという存在として理紗が隣に居続けるのです。
理紗の幸福のために学は多くのものを失うことになるでしょう。
続編の小説にはそのあたりのことも書いてあるとのことなので読みたいです・・・。

余談ですが、このシーンのあとにスタッフロールが流れますが、BGMがボーカル曲の「記憶」から「終わらない祭り」になってるのが印象的でした。
学と理紗の祭りは終わらない、という意味でしょうか?
なんにせよ、救いのない物語でした。


・考えすぎたこと
作品の途中まで「学の父=理紗の父」かと思っていました。
学の父が裕福な家の女性と結婚して~という記述があったので、そう考えていました。
真偽については本編で一切描かれていませんが、両方の声を聞いた感じ声質や話し方に違いが見られたので違うのでしょう。
この設定がもしあったら、それこそ学にとって救いのない物語になっていましたね・・・。


・描写のうまさ
理紗の父親の気持ち悪さを表現するのがうまかったです。
真面目そうでしっかり仕事をするできた人と見せかけて、娘からの承認の言葉を必死に得ようとしてる様など吐き気が催すほどでした。
近親相姦のシーンは明確には描写されませんでしたが、もしされていたら腐り姫につぐ生理的嫌悪が生じるシーンになっていたことでしょう・・・。

あと、言い回しも素敵でした。
Scenario3のラストでの神様のくだりは思わずキュンとしてしまいました(笑)


・BADENDの印象
学が理紗を銃殺するENDはすごく印象に残りました。
あの場面で理紗が言った「ある意味ハッピーエンドじゃないかな?」という言葉はグッときました。
TRUEでも限界といっていた理紗にとって、このまま自分がいなくなってしまうことは自分にとってもハッピー(幸せ)だし、学にとっても過去を思い起こすことがなくなって自分の道を歩んでいけるというハッピーにつながっていると思ったからでしょう。
ただし、理紗を自らの手で殺し、神にしてしまった学がその先に進める訳なんてなかったのですが。




・絵
今作の絵は影と服のしわを意識した書き方で立体感(肉感?)をうまく表現しています。
絵自体はうまいかどうかというのは微妙(特に泉の立ち絵。頭の形に違和感が・・・)なのですが、立体感で絵の印象を強めているように思えます。
性的な面でも立体感が出ていることで魅力を増します。巨乳キャラを書いても立体感がないといまいち巨乳という魅力を絵から感じられません。
今作では影をうまく使うことで立体感を表現した結果、登場キャラがなぜかエロく感じられます。あ、麻里ちゃんはちょっと微妙かもですが^^;;;
Hシーンで、全裸の絵が出てくるのですが、へそのくぼみ、肋骨のふくらみ、腋、肩甲骨、足の付け根を表現していて、エロさを増しています。
ただし、エロシーンの内容が大体ひどいので興奮するかと言われると微妙と言わざるを得ないです・・・。凌辱プレイなどがお好みの方ならそちら方面で重宝することになるかもしれません。
また、一枚絵の構図が絶妙です。構図を綿密に練っているのがわかります。

個人的にキャラデザインがツボりました。理紗ちゃんきゃわわ。



プレイ時間は6~10時間ぐらいとあっさりしています。
もうちょっと先が見て見たかったという気もするのですが、一方でこれくらいコンパクトだったからこそこの作品はよかったのかもとも思ってしまいます。
非常に荒削りながらもテーマがはっきりと伝わってくる、そんな作品でした。

【レビュー】airy[F]airy~Easter of Sant'Ariccia~

airy[F]airy title


今は亡きRococoWorksさんの第二作目です。


惜しい。

この一言に尽きるかと思います。

ヨーロッパの片田舎を舞台にした牧歌的な物語です。
時間が非常にのんびりとした形で流れていきます。
キャラ絵は透明感があり、また背景絵も非常に完成度が高く、世界観をうまく引き立てていました。
正直キャラ絵をほめたたえるだけでひとつレビューが完成しそうな勢いです(笑)
BGMも世界観にあったのんびりとした曲調が多めになっています。
切迫したシーンも(一応)あるのでそれに合わせた曲調があるのですが、そちらも切迫した状況をうまく表現した曲に仕上がっています。
カタハネ~ヴァニタスの羊の4作(ロココさん的には3作ですが)で唯一サウンドトラックが発売されていないのですが、サウンドトラックが発売されることを切に願っております!
また、ボーカル曲が2曲ともいい曲です。EDの「誓いの夜、はじまりの朝」は結婚式に似合いそうな素敵な曲です!
作品に流れている空気感だけならば、いままでやってきたエロゲの中でも最高峰といっても過言ではありません。
テレビでやっている旅番組、特にヨーロッパを巡る回が好きな方にとっては至上の作品になると思われます。それほどまでに物語の雰囲気がきれいに作り上げられています。
ただ、ここから挙げる問題点が内包されているため、手放しに高評価と言う訳にはいかないのが実情です。


・シナリオ

「火曜の墓守」の微妙さ

主人公のエルモは火曜日を賭けて週1回戦っています。
バトル物ではなく「Eremita」というカードゲーム(後述)で戦っています。
この勝負に大敗するとエルモ自身が消滅したり、人間界から火曜日が失われるという結構深刻な勝負です。
今作の世界では土曜の戦いに誰かが敗北しており、土曜日が永遠に来ません。
限に消滅した曜日がある以上、エルモも信じざるを得ない状態です。
さらに、村人の多くはそういった状況を知らず、エルモがそのような戦いに挑んでいるなど知りません。
そして、前墓守であった義理の父、アルマンドはその役目を放棄し失踪したため、半ば強制的にその墓守を担うことになります。
このくらい深刻な状況となると、様々なプレッシャーや他の人にはわかってもらえないという疎外感、そしてそれを放棄することもできないという諦念というものが芽生えてくるはず・・・なのですが。
エルモは作中を見ている限り、「ちょっと思慮深い少年」という感じです。
日常シーンで他のキャラと墓守の話ができないということがあるとはいえ、墓守という重荷を背負っているようには見えません。
確かに、墓守というものを背負っている悲壮感を漂わせてしまうと、牧歌的な作風が損なわれてしまう恐れがあり、配慮があったのかもしれません。
しかし、配慮がいきすぎているため、墓守という設定が予想以上に排除されています。
そのため、プレイヤー側からすると火曜の墓守がエルモにとって、週1のめんどくさいバイトぐらいに感じてしまいます。
あと、この火曜の墓守がシナリオの根幹にないという状態です。
一応各ルートで絡んではくるのですが、他のイベントと同様の扱いで、結局なんだったのかな・・・?ってなります。


Eremitaの説明不足


前述したように火曜を賭けた戦いには「Eremita」というカードゲームで行われます。
聞きなれないゲームと思われますが、本作オリジナルのカードゲーム(のはず)です。
ルールは「ポイントが13点に近い方が勝つ。ただし、14点以上になった場合はその時点で負けが確定する」らしいです。また、カードの種類もいろいろなものがあるようで、戦略性の高いゲームであることがうかがえます。
一応チュートリアル的に説明はあります。
ただ、全貌を把握しきれないため、プレイヤー側としてはそのシーンで一体何が起こっているのか把握しきれません。
火曜を賭けた戦いは緊張感漂うシーンのはずなのですが、有利なのか不利なのか、また一つ一つの行動にどういう意味があるのかということが分からないので文面で勝った負けたということしか分かりません。
なので、エルモがすごい機転をきかせたプレイをした!と言われても「はぁ、そうですか」と、どこか冷めた印象になってしまいます。
もう少し、説明を加えていれば印象が真逆になっていただけにもったいないです。
あるいはこのEremitaをゲーム方式にしてプレイヤーに実際にやってもらうというのもアリだったかもしれません(予算度外視ですが)
そうであればルールも把握できた上で盛り上がり部分に移入できたと思います。
それか特典みたいな形でEremitaモードでも挿入して・・・これも予算度外視ですが(笑)
なんにせよ、やはりなじみがないゲームでルールがいまいち把握しきれないという点が仇となってしまっています。
ヴィジュアルノベルにおいてこのゲームをメインに使うのは難しかったように思われます。

何処へ行くの、世界の謎。

曜日をかけた戦いや妖精その他いろいろとファンタジー要素が含まれている本作ですが、ほとんどが説明なしで終了します。
各ルートも「えっ、これで終わったの!?」というようなタイミングで終わるので消化不良がすさまじいです。
さながら唐突に打ち切りを宣告されたマンガのごとき勢いです。
謎(伏線など)をしっかり説明し、回収しないと納得いかない人には間違ってもおすすめできない作品です・・・。
一方で、伏線とかはいいから、素敵な世界観で送られる人の営みを見ていられればよい、というタイプの人にはおすすめできます。


ライターさんの癖?

ライターさんの過去作を何作かやっている方なら分かるかと思いますが、特徴があります。

主人公(あるいはヒロイン)が相手の言っている内容を誤解する→会話がかみ合わなくなる→かみ合わないことに気付いてお互いの意図を言い合う→誤解に気付く→お互いに謝罪

おおよその会話シーンはこれで成り立ちます。
カタハネではそこまで気になりませんでしたが、Volume7と今作では結構鼻につきます。
私自身はこういう流れが嫌いではないのですが、それでも何度も出てくるので気になりました。

あと、回想シーンが多い。
それもここ一番という展開で挿入してしまうので、臨場感が損なわれてしまっています。
カタハネにおいては、アインとヴァレリーのとあるシーンでうまい具合に挿入されていましたが、今作では失敗かな?という感じです。


クリックで各キャラルートの感想(ネタバレあり)



コレットルート

airy[F]airy2

幼馴染コレコレのお話です。ひ~め~。
コレットがすごく可愛いです。こんな幼馴染どこかにいないでしょうか?
幼い頃は活発で勝気な女の子が病気を経て、心は元気でも身体が追いつかない状況になってしまい、周りにいろいろと手伝ってもらうようになり、自分自身に自身が持てなくなっています。
そこで敢えて自分自身を卑下にするようなことを言うようになり、それを相手に否定してもらうことで自信をかろうじて保とうとしています。(ちなみにこれに関してはルートで解消されない問題点です^^;;)
性格上、守ってもらってばかりではなく誰かを守りたい、役に立ちたいという思いを強く持っています。
それに気づいた(?)エルモが二人で共に支え合っていけばよいという考えに至るという流れになり、心が暖かくなりました。

と、そこまではよかったのですが終盤に失速していきます。
サンタリキアの復活祭とタベルノとハラペーニョ失踪事件が山場となってはいるのですが、いまいち盛り上がりに欠けてしまっていた形です。
ハラペーニョの一件は世界観の話にもっと絡んでくるのかな、と思っただけに「え、これで終わり!?」と驚かざるを得ませんでした。


モニカルート

airy[F]airy4

モニカ可愛い。

と、このルートで語るものはこれで終わらないですよ?
一応妖精界側の話や義父アルマンドが失踪した経緯は明らかにされます。
経緯だけでその真意がどういうものだったのかということは推測どまりになってます。
小出しにした感じがあるので、やっぱり続編とか考えたんじゃないでしょうかね・・・?
今となっては確かめようがないのですが・・・。
このルートの一番の盛り上がりがラストのEremitaだったのですが、やはりもう少しルールを理解できる環境でやってもらいたかった・・・。
ところで、モニカの車を欲しがった人って誰だったのでしょうか?


あ、サンタリキアでの告白シーン。ここのモニカはかなり可愛いかったです^^

airy[F]airy1


ヘレンルート

airy[F]airy3

プレイ当初、体験版での扱いなどからヘレンがメインヒロインと思っていました。
ただ、そうじゃなかったみたいですね・・・。
このルートのエルモはすごい勢いでわがままです。
モニカのアドバイスとはなんだったのか・・・。
そしてラストまでお互いの意思疎通がうまくいっていないまま有耶無耶になってしまっているのも気になりました。
ヘレンがなぜ妖精を選択したいのか、そしてエルモはなぜ妖精になってほしくないのか。
妖精という設定がいまいち明確化されていないせいもあって、お互いを類推するのも難しいです。
そして、どう考えてもラストシーン後がこのルートで重要になるお話であるはずなのに、そこで切るのか!?となりました・・・。
ヘレンの生い立ちや彼女が妖精を選ぼうとする理由などをお父さんに語っていただきたかったです。
ラストのフォローがないEVER17の優ルートみたいな形です。
そして、ヘレンがとてつもなく幼いという感じがしました。そんなヘレンに手を出すなんてエルモ・・・イケナイ人。


サラルート

airy[F]airy5

まさかのメインヒロイン、サラさんです。
そしてメインヒロインなのにシナリオ中にHシーンがないというすごいお方です。
てっきり最後に入るものだと思っていたので驚きです。
一応サラの母、モナ・ヴァネッサがエルモを冷遇する理由が明らかにされるのですが、それでいいのか?というのが率直な意見でした^^;;;
一応この作品を締めるルートで大きなトピックスであった部分をシナリオの根幹にほとんど絡まない理由で解決させてしまうというのはある意味衝撃的でした。
この作品の序盤にちりばめられた伏線とはなんだったのか、と。
ただ、このルートは終盤の展開が面白かったです。
しかしここでもEremita・・・。
この作品は下手な世界観説明をするよりもこのEremitaのルールをもっと詳しく説明して、プレイヤーに分からせるほうが評価が高まったかもしれません。
あとルートに入ってからヒロイン全員が絡むというのもよかったと思います。
それぞれのセリフにそれぞれのルートのことが含まれていたりしてにやりとできます。


タイトルの意味

airy[F]airyというのはなんとも特徴的なタイトルです。
そのまんまの意味(airy fairy)は美しいや空想的ならしいです。
[F]と囲うことによって門を隔てて人間界と妖精界を表したかったのかな?と思います。
サブタイトルはEaster of Sant'Aricciaで「サンタリキアの復活祭」なのですが・・・。
序盤の会話の大半はこの話題ですが、当の復活祭はそれぞれのルートでおざなりにされています。
ルートによってはいつのまにか終わってたり・・・。


テーマ

この作品は設定、伏線を放り投げてしまってますが、テーマを考えるとすると・・・

愛する人と共に支え合って生きる
それぞれの過去ではなくイマを共に生きていく。

の2点かと。
OPの「あなたの守りたいものは・・・なんですか?」という問いかけに対してそれぞれのルートで回答を示した形になっていたかと思います。
「忌み子」として不幸な境遇を決定づけられてしまった主人公エルモと、それぞれのヒロインが過去にそれぞれの事情を有している中で、それぞれの過去を見つめなおすのではなく、二人が一緒に歩める現在と未来を生きていこうというメッセージが込められていました。

「こういうテーマにしたかったから伏線や設定の回収をしなかった」なんていうことはないですよね・・・?
ある意味つじつまはあいますが、なんというか・・・。





世界観、絵、音楽面ではトップレベルのクオリティを誇っているのですが、シナリオがそこに追いつかなかったという印象です。
レビューする際に再度ところどころ再プレイしていたのですが、時間を忘れてプレイしてしまうくらいに雰囲気は素晴らしいです。

個人的にはこの世界観をシリーズ化してもらいたかったのですが・・・。
シリーズ化にすれば、各シリーズごとに世界の謎や伏線回収をちょくちょくしつつ感動のフィナーレへ・・・といった具合で多くの人に評価される作品になっていたかも・・・。
今作の作り方的にもシリーズ化はともかく続編ぐらいは出そうとしていたようには感じられます。世界観の説明やその他伏線を小出しにしていましたし。
それだけに本当に惜しい作品でした。
あとはシナリオ面で風呂敷を広げたままにせず、ある程度たたむことができていれば、90点台をつけるのをためらう必要のない名作と言えただけに・・・。
もし、続編が出たり完全版が出たりするようなことがあれば間違いなく購入すると思います。それくらいには思い入れのある作品です。

今現在安価で手に入るので、重いシナリオのゲームが続いて少し癒しが欲しいなーと思っているような方にはおすすめできます。あまり頭を使わずにいられる心地よいひと時にいざなってくれると思います。

追記
・・・主人公の容姿がすごく女性的でいちばん可愛いんじゃないかと思ってしまう今日この頃でございます。
個人的にはコレットが一番好きですが。
弥生ちゃんかわかわ
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